2016年10月19日水曜日

熊本地震から半年経った今



水曜日の受付担当、松原です。
今回は私の故郷熊本について「震災から半年経った今」を断片的ではありますがお伝えします。
上空からの景色は、まだまだブルーシートが目立ち、また車窓からの景色も一見すると民家が立ち並ぶ普通の景色のように見えるのですが、人気がなく木が打ちつけられていたりと、被害の大きさに違いこそあれ不自由な生活の中でやっと生活のリズムができている状況です。そしてインフラが少しずつ調ってきた今、これまで張り詰めていた気持ちや気力が先の見えない不安に変わり、心の問題へと移行しているように思えます。
治療をしながら震災の話に耳を傾けると、心の奥に抑え込んでいた気持ちが溢れんばかりに出てきて止まらない人、涙ぐむ人、怒りを露わにする人とそれぞれですが、耐えうる限界以上に頑張ってきた結果、感情が極まってしまったのだと思います。

震災で必要なものは時間と共に変化していきます。東日本大震災の時もそうでしたが、半年というのは心身共に疲労が隠せなくなる時期です。笑顔のつくり方も忘れてしまうほどの辛い経験だったはずです。私にできること、治療を通して一人でも二人でも辛いお顔が普通に、普通のお顔が笑顔になって頂けるよう一鍼、一鍼集中して治療をしていきたいと心新たにしました。

松原三生