新年度になりました。
進学や就職等で環境に変化があった方も多いのではないでしょうか。
社会生活や気温・気圧などの気候の変化が心身に与える影響は小さくありません。
気候の変化にはセルフチェックである程度の対応ができます。しかし、社会的な環境についてはご自身でコントロール不能なこともあるかと思います。
そのような状況に、先人はどう対応してきたでしょうか。
中国の戦国時代の哲学者・荘子の書き残した文章に「物と春を為す」とあります。(内篇・第五 徳充符)
「物」というのは全て気で出来ているという前提が中国の古典には有り、現代風に意訳すると「認識できるもの全てを、穏やかな春のように受け入れる」という意味になります。
春が来るのは、四季の巡りの始まりです。
他にはどのようなイメージあるでしょうか。温かい、柔らかい、和やか、穏やか。
自分を含めた全ての物を春のイメージで捉えてみるような境地は難しいからこそ、2000年前の文章にも残っているのでしょう。
新生活に慣れるまで、「物と春を為す」ことを意識して生活してみるのは如何でしょうか。
疲れを感じたら太子堂鍼灸院に遠慮なくご相談ください。
駐車場の葉牡丹と馬酔木も春の陽気ですくすく成長しています。


金曜担当 石原